2008年03月31日 10:57
同僚の香取君はバンドマン。休日はスタジオを借り切って練習に勤しんでいる。
その日も仲間と時間を合わせ、スタジオへ直行。
オーナーから預かっている鍵を使って中に入ると、早速セッション開始。
仕事のストレスの反動か、それとも最高のコンディションだったのか、仲間全員が自己陶酔してしまうほど、その日はノリが良かった。
これは永久保存だ、と、テープをセットし演奏再開。
最後の曲を終え、テープを止めて一息ついた。
そして早速、テープを再生した。
滑り出しから音の走りが違う。聞いていても背筋がしびれ、指先がウズウズする。
そして最後の曲が終わった。
余韻に酔いしれていると、
ぷっ。
女の笑い声が、スピーカーから聞こえた。
ご機嫌だった香取君はキレた。
「誰だおい! どこにいやがる!」
仲間達も心中穏やかではない。全員でスタジオ内を捜索した。
誰もいない。
スタジオ内には彼らだけだった。
「テープっすか?
消しましたよ。なんかムカツクし。あの女、今度出たら絶対はっ倒してやる」
彼は顔を真っ赤にして宣言した。
がんばれ。
(超-1 2008/「ムカツク」より)
その日も仲間と時間を合わせ、スタジオへ直行。
オーナーから預かっている鍵を使って中に入ると、早速セッション開始。
仕事のストレスの反動か、それとも最高のコンディションだったのか、仲間全員が自己陶酔してしまうほど、その日はノリが良かった。
これは永久保存だ、と、テープをセットし演奏再開。
最後の曲を終え、テープを止めて一息ついた。
そして早速、テープを再生した。
滑り出しから音の走りが違う。聞いていても背筋がしびれ、指先がウズウズする。
そして最後の曲が終わった。
余韻に酔いしれていると、
ぷっ。
女の笑い声が、スピーカーから聞こえた。
ご機嫌だった香取君はキレた。
「誰だおい! どこにいやがる!」
仲間達も心中穏やかではない。全員でスタジオ内を捜索した。
誰もいない。
スタジオ内には彼らだけだった。
「テープっすか?
消しましたよ。なんかムカツクし。あの女、今度出たら絶対はっ倒してやる」
彼は顔を真っ赤にして宣言した。
がんばれ。
(超-1 2008/「ムカツク」より)




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