2008年04月13日 01:08
矢部君は高校時代、大きいテレビを買う為に、新聞配達のアルバイトをしていた。
AM3:00
集配所にてチラシの折り込み作業。
チラシを取る時に、時々人の手に触れる感触があるけど気にしない。
AM3:55
祖父愛用の自転車の前カゴに新聞を詰め込み、集配所を出発。
以前は集配所の自転車を借りていたがパンクが多発。
母のアドバイス通り、祖父の自転車だと何も起きていない。
AM4:03
ひとつ目の橋を通過。
いつも橋の上でスーツ姿の初老の男性とすれ違う。振り返るとその姿はなくなっている。
AM4:11
縁側のガラス戸に新聞を挟むように指示されている家。
ガラス戸を閉じると、まんまるに着ぶくれした、赤いスカートの女の姿が映り込む。
AM4:27
ふたつめの橋を通過。
途中で大きな水音がする。足首ほどの深さしかない川面は、波ひとつなく静かだ。
AM4:44
真新しい邸宅の前を通過。
黒こげの小さな子供が玄関の前に蹲ってすすり泣いている。ここの注文を受けてなくて良かった。
AM5:45
配達を終えて自宅に直帰。
出迎えた母が塩を振ってくれる。
本来は営業所に戻らないといけないのだが、直帰を認めてくれた店長他みなさんに感謝。
そんな日課を続けて購入した大型テレビは、ある日彼が帰宅すると真っ二つに割れていた。
(超-1 2008/「百鬼朝行」より)
AM3:00
集配所にてチラシの折り込み作業。
チラシを取る時に、時々人の手に触れる感触があるけど気にしない。
AM3:55
祖父愛用の自転車の前カゴに新聞を詰め込み、集配所を出発。
以前は集配所の自転車を借りていたがパンクが多発。
母のアドバイス通り、祖父の自転車だと何も起きていない。
AM4:03
ひとつ目の橋を通過。
いつも橋の上でスーツ姿の初老の男性とすれ違う。振り返るとその姿はなくなっている。
AM4:11
縁側のガラス戸に新聞を挟むように指示されている家。
ガラス戸を閉じると、まんまるに着ぶくれした、赤いスカートの女の姿が映り込む。
AM4:27
ふたつめの橋を通過。
途中で大きな水音がする。足首ほどの深さしかない川面は、波ひとつなく静かだ。
AM4:44
真新しい邸宅の前を通過。
黒こげの小さな子供が玄関の前に蹲ってすすり泣いている。ここの注文を受けてなくて良かった。
AM5:45
配達を終えて自宅に直帰。
出迎えた母が塩を振ってくれる。
本来は営業所に戻らないといけないのだが、直帰を認めてくれた店長他みなさんに感謝。
そんな日課を続けて購入した大型テレビは、ある日彼が帰宅すると真っ二つに割れていた。
(超-1 2008/「百鬼朝行」より)




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