2008年04月18日 23:22
トイレから戻る時、野里さんはなんとなく窓の外を見た。
夜の闇に浮かぶビルの影に点々と明かりが灯っている。
自分と同じように、残業しているんだろうか。
などと思いながら視線を走らせる。
真向かいのビルの中程が、明るくライトアップされている。
ビルの一部がくりぬかれ、小さな庭園になっていて、そこが照らされているのだ。
その庭園の草木の影から、人影が現れた。
その人影はごそごそと何やら支度をすると、庭園のはずれ、外壁の端に立ち、何かを持ち上げた。
旗だろうか。
不思議に思い眺めている野里さんに向かって、不意にその人影がぺこりと頭を下げた。
彼女も釣られてぺこりと頭を下げた。
翌日、野里さんはトイレから戻る時に、再び窓の外を見た。
昼下がりの庭園のはずれ、外壁の端には、社旗を掲げるブロンズ像の姿があった。
(超-1 2008/「挨拶」より)
夜の闇に浮かぶビルの影に点々と明かりが灯っている。
自分と同じように、残業しているんだろうか。
などと思いながら視線を走らせる。
真向かいのビルの中程が、明るくライトアップされている。
ビルの一部がくりぬかれ、小さな庭園になっていて、そこが照らされているのだ。
その庭園の草木の影から、人影が現れた。
その人影はごそごそと何やら支度をすると、庭園のはずれ、外壁の端に立ち、何かを持ち上げた。
旗だろうか。
不思議に思い眺めている野里さんに向かって、不意にその人影がぺこりと頭を下げた。
彼女も釣られてぺこりと頭を下げた。
翌日、野里さんはトイレから戻る時に、再び窓の外を見た。
昼下がりの庭園のはずれ、外壁の端には、社旗を掲げるブロンズ像の姿があった。
(超-1 2008/「挨拶」より)




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