2008年04月01日 23:22
「あ、ジュースなくなっちゃったじゃん」
「飲み過ぎなんだよ。仕方ないな、買ってくるよ」
「それなら一緒に行くよ」
私と一緒に、川原さんも立ち上がった。
「いいって、一人で」
「危ないから、ね」
私たちがいるのは田舎や繁華街ではなく、箱根の観光地。
それなりに開けているし街灯もじゅうぶんあった……と思う。
女一人だからって、そんなに危なくは……ない……かな……。
結局、川原さんと二人で外に出た。
すると、どこからか賑やかな声が聞こえてくる。
その声のする方へ歩いていくと、離れた暗がりの中に、ぽつん、と、自販機があるのが目に入った。
自販機の方へ行こうとすると。
「ダメだよ」
川原さんに呼び止められた。
「でも」
「そっちはダメだよ。自販機ならこっちにもあるから」
そう言って彼女が指さした先には、確かに自販機が数台並んでいる。
それも私たちの目と鼻の先。夜道に煌々とディスプレイが光っている。
なのに、全く気づかなかった。
「仕方ないよ。呼ばれてたし」
「え?」
「危ないけど気をつけていれば大丈夫。平気だよ」
ぞくっとして我に返ると、さっきまでの賑やかな声は聞こえなくなっていた。
唖然とする私に、川原さんはにっこりと微笑んだ。
(超-1 2008/「平気だよ」より)
「飲み過ぎなんだよ。仕方ないな、買ってくるよ」
「それなら一緒に行くよ」
私と一緒に、川原さんも立ち上がった。
「いいって、一人で」
「危ないから、ね」
私たちがいるのは田舎や繁華街ではなく、箱根の観光地。
それなりに開けているし街灯もじゅうぶんあった……と思う。
女一人だからって、そんなに危なくは……ない……かな……。
結局、川原さんと二人で外に出た。
すると、どこからか賑やかな声が聞こえてくる。
その声のする方へ歩いていくと、離れた暗がりの中に、ぽつん、と、自販機があるのが目に入った。
自販機の方へ行こうとすると。
「ダメだよ」
川原さんに呼び止められた。
「でも」
「そっちはダメだよ。自販機ならこっちにもあるから」
そう言って彼女が指さした先には、確かに自販機が数台並んでいる。
それも私たちの目と鼻の先。夜道に煌々とディスプレイが光っている。
なのに、全く気づかなかった。
「仕方ないよ。呼ばれてたし」
「え?」
「危ないけど気をつけていれば大丈夫。平気だよ」
ぞくっとして我に返ると、さっきまでの賑やかな声は聞こえなくなっていた。
唖然とする私に、川原さんはにっこりと微笑んだ。
(超-1 2008/「平気だよ」より)




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