2008年04月24日 23:29
深夜、倉本さんはふと目が覚めた。
予想通り、体を動かすことが出来ない。
(……またかよ)
目だけは動くので、室内の様子を伺う。
すると、足下にちらちらとと光が瞬いているのが見えた。
ソフトボールくらいのその光が、彼に近づいてくる。
そして、彼の胸の上で静止した。
(……ヤバい)
彼の全身を怖気が襲う。
身の危険を感じた彼はとっさに、先日大学の講義で教えられた祝詞を、心の中で唱えた。
(た、高天原に神留まり坐す……す、すめらがむつか……)
しかし、はっきり憶えているのはそこまで。そこから先がどうしても思い出せない。
焦れば焦るほど、回答が導き出せず、冷や汗だけが溢れる。
(くそっ! すめらが何だよっ!)
苛立ちを憶えて舌打ちした瞬間、胸が強く締め付けられた。
その力はどんどん強くなり、次第に息苦しさが増し、意識が遠のいていった。
翌朝、彼は意識を取り戻し、ほっとした。
しかし、彼の胸にははっきりと、心臓を掴まれた感触が残っていた。
(超-1 2008/「いつもとは違う」より)
予想通り、体を動かすことが出来ない。
(……またかよ)
目だけは動くので、室内の様子を伺う。
すると、足下にちらちらとと光が瞬いているのが見えた。
ソフトボールくらいのその光が、彼に近づいてくる。
そして、彼の胸の上で静止した。
(……ヤバい)
彼の全身を怖気が襲う。
身の危険を感じた彼はとっさに、先日大学の講義で教えられた祝詞を、心の中で唱えた。
(た、高天原に神留まり坐す……す、すめらがむつか……)
しかし、はっきり憶えているのはそこまで。そこから先がどうしても思い出せない。
焦れば焦るほど、回答が導き出せず、冷や汗だけが溢れる。
(くそっ! すめらが何だよっ!)
苛立ちを憶えて舌打ちした瞬間、胸が強く締め付けられた。
その力はどんどん強くなり、次第に息苦しさが増し、意識が遠のいていった。
翌朝、彼は意識を取り戻し、ほっとした。
しかし、彼の胸にははっきりと、心臓を掴まれた感触が残っていた。
(超-1 2008/「いつもとは違う」より)






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