2008年04月07日 01:36
小学校のクラスメートの間で、カセットテープに自分の声を吹き込む、という遊びが流行った。
ただ自己紹介したり、歌を歌ったり、テレビやCMの真似をしたり。
その場で聞いたり、友達に聞かせたりして楽しんだ。
ある日、友達の優実ちゃんが、興奮気味にこう言い出した。
「変なものが録れた!」
彼女は、おしゃべりを始めたばかりの幼い妹の声を録音しようとした。
再生してみると、そのかわいらしい声は聞こえてこない。
唸っているような、低い一定のオクターブを保った男性の声。
それは読経にしか聞こえなかった。
「今度聞かせてあげるね」
という彼女の言葉は実現しなかった。
それから間もなく、彼女のお父さんが他界した。
テープの事は聞けないまま、うやむやになってしまった。
(超-1 2008/「お経」より)
ただ自己紹介したり、歌を歌ったり、テレビやCMの真似をしたり。
その場で聞いたり、友達に聞かせたりして楽しんだ。
ある日、友達の優実ちゃんが、興奮気味にこう言い出した。
「変なものが録れた!」
彼女は、おしゃべりを始めたばかりの幼い妹の声を録音しようとした。
再生してみると、そのかわいらしい声は聞こえてこない。
唸っているような、低い一定のオクターブを保った男性の声。
それは読経にしか聞こえなかった。
「今度聞かせてあげるね」
という彼女の言葉は実現しなかった。
それから間もなく、彼女のお父さんが他界した。
テープの事は聞けないまま、うやむやになってしまった。
(超-1 2008/「お経」より)




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