2008年04月07日 23:39
寺川さんは以前、鴻上さんという女性と交際していた。
ある日、彼は彼女と中華街でデートをした。
中華まんを頬張りながら散策していると、通りの真ん中にきらびやかな祭壇があるのを見かけた。
手元のパンフレットを見ると、”関帝廟”とある。
「へー、三国志の関羽を祭った祭壇だってさ」
そう言われても、鴻上さんは関羽はおろか、三国志のさの字も知らなかった。
「せっかくだから拝んでいこう」
寺川さんの言葉に、彼女の表情が曇ったが、一緒に手を合わせる事にした。
次の瞬間、鴻上さんの首と左肘に激痛が走った。
その場から離れて様子を見たが、症状は良くならない。
激痛は家に帰ってからも治まらず、完治するまでに半日近くかかった。
病院へ行こうという彼に、彼女は首を振った。
「大丈夫、いつもの事だから」
彼女は寺社仏閣など、いわくのある場所に行く度に体調を崩すのだという。
墓参りなどに行くと、吐き気・頭痛・めまいに悩まされると言うのだ。
だが、今回の痛みは今までと違っていた。
何か関羽に関係のある痛みかと思った寺川さんは、早速インターネットで検索した。
結果、ビンゴだった。
関羽は息子の関平とともに斬首刑になっていた。
それだけではない。生前は左肘を流れ矢に貫かれ、その傷の痛みに長年悩まされたという。
その後、関羽は大出血を伴う切開手術を行いながら酒盛りをしたという逸話が残っている。
寺川さんと一緒にディスプレイを覗きながら、鴻上さんはしきりに感心していた。
(超-1 2008/「関帝廟」より)
ある日、彼は彼女と中華街でデートをした。
中華まんを頬張りながら散策していると、通りの真ん中にきらびやかな祭壇があるのを見かけた。
手元のパンフレットを見ると、”関帝廟”とある。
「へー、三国志の関羽を祭った祭壇だってさ」
そう言われても、鴻上さんは関羽はおろか、三国志のさの字も知らなかった。
「せっかくだから拝んでいこう」
寺川さんの言葉に、彼女の表情が曇ったが、一緒に手を合わせる事にした。
次の瞬間、鴻上さんの首と左肘に激痛が走った。
その場から離れて様子を見たが、症状は良くならない。
激痛は家に帰ってからも治まらず、完治するまでに半日近くかかった。
病院へ行こうという彼に、彼女は首を振った。
「大丈夫、いつもの事だから」
彼女は寺社仏閣など、いわくのある場所に行く度に体調を崩すのだという。
墓参りなどに行くと、吐き気・頭痛・めまいに悩まされると言うのだ。
だが、今回の痛みは今までと違っていた。
何か関羽に関係のある痛みかと思った寺川さんは、早速インターネットで検索した。
結果、ビンゴだった。
関羽は息子の関平とともに斬首刑になっていた。
それだけではない。生前は左肘を流れ矢に貫かれ、その傷の痛みに長年悩まされたという。
その後、関羽は大出血を伴う切開手術を行いながら酒盛りをしたという逸話が残っている。
寺川さんと一緒にディスプレイを覗きながら、鴻上さんはしきりに感心していた。
(超-1 2008/「関帝廟」より)




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