2008年04月11日 23:23
玉井さんは愛犬のチワワを連れて散歩に出た。
家の向かいに広い空き地があり、その空き地をぐるっと一周すると十五分程度。チワワにとっては手頃な運動量だ。
その日も空き地に沿って、右回りに歩き始めた。
最初の角を曲がった時、何気なく空を見上げて足が止まった。
上空から、白くて長い、帯のようなものがまっすぐ垂れている。
長く続くそれの先は、空き地の隣家の二階の窓へと続いていた。
やがてその帯は、風景に溶けるように消えた。
しばらくして、その家の若夫婦が亡くなった。
あの白い帯が入っていった部屋で、首を吊って死んでいた。
(超-1 2008/「白帯」より)
家の向かいに広い空き地があり、その空き地をぐるっと一周すると十五分程度。チワワにとっては手頃な運動量だ。
その日も空き地に沿って、右回りに歩き始めた。
最初の角を曲がった時、何気なく空を見上げて足が止まった。
上空から、白くて長い、帯のようなものがまっすぐ垂れている。
長く続くそれの先は、空き地の隣家の二階の窓へと続いていた。
やがてその帯は、風景に溶けるように消えた。
しばらくして、その家の若夫婦が亡くなった。
あの白い帯が入っていった部屋で、首を吊って死んでいた。
(超-1 2008/「白帯」より)




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